公益財団法人一橋基督教青年会 現在

財団の概要

一般財団法人 一橋大学基督教青年会  2026年1月1日現在

所在 東京都国立市東1丁目20番12号 YMCA一橋寮
HP http://www.hitotsubashiymca.or.jp/index.html
電話 042-849-8108
理事長 代表理事 齋藤 金義

理事 加藤 順 関 和義 佐藤 周一 滝澤 英一
鈴木 宗徳 安藤 誠 宮城 康智 以上8名
監事 髙橋 知史
評議員 青崎 敏彦 寺師 並夫 金子 衛 川添 淳
藤原(崔) 勇 大溝 日出夫 以上6名
銀行口座 三菱東京UFJ銀行本店 普通預金

(1)普通口 0680004
(2)建設口 0868291

当会の沿革

1887年 当会創立される
1897年 全国学生青年会同盟に加盟する
1910年 神田美土代町に寮舎完成する
1914年 寮舎茗荷谷に移転する
1927年 中野に寮舎移転、完成する
1935年 国立に寮舎移転完成し、その年矢内原忠雄記念講演会行う
1964年 武井大助 理事長就任
1970年 木本茂三郎 理事長就任
1979年 新しくYMCA一橋寮再建される
1991年 中島省吾 理事長就任
1997年 堀地史郎 理事長就任
2005年 須部浩右 理事長就任
2007年 齋藤金義 理事長就任
2010年 一般財団法人となる
2016年 9月1日 公益財団法人となる
2020年 3月YMCA一橋寮増改築工事完了、YMCA一橋ホール完成
2022年 10月、YMCA一橋寮の隣地に5LDKのシェアハウスとして女子寮を開設
2025年 2025年12月19日公益認定取り消し

当会の歴史と伝統について

一橋大学基督教青年会(一橋大学YMCA、以下「一橋Y」という)は 2019年に創立132周年を迎える「公益財団法人」であり、歴史と伝統とのある大学の文化サークルである。

2010年に一般財団法人化されたあと、昨年2016年9月1日に公益財団法人の認可を東京都から受けている。 公益財団法人としての事業目的は、キリスト教精神を土台とした青少年(大学生)の育成事業である。

1887年、明治20年、丁度一橋大学の前身である東京商業学校が高等商業学校に改編された年に、 江口定條らが創業メンバーとして学内でのキリスト教研究活動を開始したことがその発端と記されている。

東京大学学生キリスト教青年会は翌年1988年に創設されたとあり、 早稲田大学をはじめ、この頃、多くの学生キリスト教青年会が創設された。

因みに、江口定條は、後に三菱合資会社の総理事となり、1925年社団法人如水会の初代理事長にもなっている。
時代を切り開くパイオニア精神に満ちた人材がキリスト教青年会に集まったとも言えよう。
創業当初のメンバーには、この他、東京高等商業学校の教授、経済学者として、当時東大経済学部の河合栄次郎との論争等でも有名を馳せた福田徳三がいる。
福田徳三は、後に慶應義塾に招聘され、慶応経済学部の礎を築き、小泉信三らの後継者を育成した。
また、これは余談であるが、当時、東京高等商業学校には、外国語学科や商工徒弟講習所があり、 これらは後の東京外語大学と東京工業大学に分離発展した。

一橋Yを語る上で欠くことができないものに学生のための寄宿舎がある。
一橋Yの寮舎は、記録によれば、 東京YMCA主事であった山本邦之助氏が米国YMCAのJRモット氏がもたらした多額の寄附金と OB有志等の浄財をもとに1909年、明治42年に神田美土代町に、独自の寮舎をもったことがそのはじめである。
以来、大学の立地の変遷などを経て、茗荷谷、中野を経て、1935年、昭和10年に現在の国立市東1丁目の土地に、寮舎を建設した。
この土地の斡旋は江口定條であったとされており、土地の名義は長らく同氏の名義であった。

また、当時、この寮舎の建設のための募金活動に奔走した学生会員に、後の総理、鈍牛と称された大平正芳がいる。
大平は、安保騒動で荒んだ世相のあと、総理大臣となった池田勇人の官房長官として、 池田の有名な政治スローガンである「寛容と忍耐」の政治姿勢を取りまとめた。
正に、寛容と忍耐という言葉は、パウロ書簡の「ローマの信徒への手紙」を彷彿させるものである。

この国立への寮舎の移転に伴い、寮生のキリスト教への傾倒は深まり、この寮舎において日曜ごとの礼拝がおこなわれ、 それが今日の日本基督教団国立教会の母体となったとされている。

しかし、国立の寮舎が出来て間もなく、戦争への道は日増しに激しさを増し、学徒動員はじめ戦時色の強まる中、敗戦を迎えた。
戦中の会員には、尊敬する熱心なクリスチャンであった兄を失い、その兄の教えに影響され、クリスチャンになった日銀総裁の速水優がいる。
速水は自宅が荻窪であったから寮生ではなかったが、寮外生として、一橋Yの活動に熱心に参画した。

戦後の寮生でユニークな存在として忘れてならない会員に城山三郎がいる。 本名、杉浦英一である。
杉浦は国立の寮で毎日読書三昧の生活を送ったと、後の随想に寄稿している。
卒業後、愛知教育大学の教職に就くも、総会屋錦城で直木賞をとるや、その後、経済小説で独自の世界を打ち立てた。
これも城山がこの一橋Yで学んだ精神的な深さに裏付けられたものであると思われる。

昭和54年、1979年、木造建築で44年の風雪に耐えた寮舎を再建し、現在のYMCA一橋寮が完成した。

鉄筋コンクリート三階建て115坪、寮生16名と寮母が共同生活を通じ、聖書研究に勤しみ、OBとの交流、 講演会セミナー等への参加、内外YMCAとの交流を通じて精神生活、リベラル・アーツの重要性を深く理解し、社会に巣立っていく学生を育成している。

クリスチャンの学生は少なく、在寮中に洗礼を受ける学生も稀ではあるが、卒業後、洗礼を受けてクリスチャンになる会員も相応の数に上る。

因みに、ルーテル学院大学の現学長江藤直純をはじめ、言語学者・旧約聖書学者・神学の教授でもある津村俊夫、古い大先輩では 旧約聖書学者・青山学院教授・美竹教会・砧教会牧師の浅野順一、牧師平出亨、若手では現日本基督教団 八千代台教会牧師山本信義など、聖職者、神学研究者を輩出している。

また、この一橋Yは、在寮生に留まらず、卒業後もこの会での学生OBとの交流を通じて、互いに学び合う、生涯学び続けることを理念としている。

若い時は一瞬に過ぎる。

しかし、学びは永遠に続くのである。

否、年を重ねるにつれて、学びは深みを増して行かねばならないし、そうであるべきなのである。

創立130周年の節目を迎えた当会は、今、新しい寮舎への衣替えとこれまでの伝統に根ざした高い理念を今一度心に深く刻み、 その理想に向けて、再出発の時を迎えている。

昨年、念願の公益法人化を達成したことは、公益法人が税務上の特典があることもさることながら、 公益法人としての事業目的、理念が何であるかを改めて認識することが出来た。

当会の事業内容を事業目的、理念に相応しいものとすべく、言い換えると、秀逸な、 日本と世界をリードできる学生の育成に努めていくことこそ当会の願いである。

歴史と伝統はただそれだけで価値を有するとは言えない。

歴史と伝統が同時に現在と未来を築く重要な要素を持っているが故に、 それは尊重されるべきものであり、また、それ故に誇りに思うものである。

主要事業

  1. 学生のための寄宿舎運営事業
  2. 聖書研究会その他 研究講演会
  3. OBと寮生の交流事業
  4. 国内外YMCA等の交流事業
  5. YMCA一橋寮の大修繕計画
  6. 募金のお願い